線路沿線のアパートに住んでみた感想(電車の騒音の大きさ、レベルを測定)
線路の沿線物件に住む際、気になるのは騒音のレベルかと思います。
今回初めて沿線に住み、実際に音のレベルについて計測してみたので記事とYouTubeで紹介します。
音の大きさは走る列車の種類や窓の状態で大きく変わりますので、それぞれについて測定した結果を紹介します。
もくじ
建物のスペックと線路との位置関係
建物のスペックと線路との位置関係
・軽量鉄骨造の2F建てアパートの1F
・3世帯入居の物件で一番線路から離れた部屋
・窓はペアガラス
・線路から部屋までの距離は約50m
・線路と部屋との間には遮蔽物はない
走行する列車の種類
・JR線で各駅停車、急行、特急、貨物列車が走行
・線路は地上に敷設されており防音柵等はなし
・近くに駅(約300mの距離)があり各駅停車の電車は停止のために速度を落とす
・貨物や急行列車は速度が大きいまま通過する
実際に音のレベルを測定してみた結果(YouTubeと騒音計値)
・窓の開閉状態で大きく音量が異なり、窓を閉めることで10dB程度の消音効果がある。
・窓を閉めた際の音量のレベルとしては急行(42~49dB)>貨物列車(39~45dB)>各駅停車(35~44dB)の順で大きい。 (急行と特急は同じ程度の音量)
・シャッターを閉めると更に消音効果があり、5dB程度の消音効果がある。
窓を開けた状態での各駅列車の通過音
音のレベルは50〜55dB程度でした。感覚的には窓を開けているとかなりうるさく感じます。電車の走行がない状態の室内は25〜30dB程度になりますので、それと比べてもかなりうるさく感じます。
窓を閉めた状態での各駅列車の通過音
音のレベルは35〜44dB程度でした。窓を閉めると数値的(10dB程度の低下)にも、感覚的にもかなり静かになりました。実際に住んでいても各駅停車の通過音はあまり気になりません。
窓を閉めた状態での貨物列車の通過音
音のレベルは39〜45dB程度です。各駅停車に比べると数値的にも感覚的にも少しうるさく感じます。貨物列車の通過速度や積載重量によっても音の大きさは異なるようで、時折、測定時よりも少しうるさく感じる貨物列車もあります。
しかしテレビを見たりおしゃべりをしていると気づかないこともあるレベルです。
窓を閉めた状態での急行列車の通過音
音のレベルは42〜49dB程度です。急行列車は最寄りの駅を通過するため、速度を上げたまま走り去っていき、数値的にも体感的にも一番うるさく感じます。実際、住んでいて一番気になるのは急行列車です。テレビを見ている際に列車の通過があると、少し音量を上げたくなります。
シャターを閉めた状態での急行列車の通過音
窓を閉めた状態で更にシャッターを閉めると音のレベルは37〜42dB程度です。
シャッターを開けた状態と比べると約5dB程度の防音効果があります。実際の体感としても少し静かになったと感じます。
体感としての騒音レベル
自分は音に対して人よりも敏感なため沿線に住むことに抵抗感がありましたが、住んでみた感想としては思ったよりはマシだったと思っています。ただ、走行する列車や建物の構造でも音のレベルはかなり変わると思いますので、実際の物件の内見の際に十分注意すべきと思います。
一番気がかりだったのは安眠できるのかという点でしたが、初日こそ耳栓をしていましたが2日目以降は耳栓なしでも眠れています。ただ浅い眠りの中で少し列車の音が記憶に残ることもあり、全く気にならない訳ではありません。
また日常生活の中では急行列車(特急)が走ると少し建物に振動を感じたり、急行列車などのうるさい電車が走ると少し気になるときがあります。
今回、駅近で家賃も安いけど線路沿線という騒音が気になる物件に住むことにしましたが、思っていたよりも騒音も気にならず良い物件に巡り会えたと思っています。