夫婦で取り組んだ不眠症、完治までの道のり【完治事例紹介】
私の妻は長い期間、不眠症で薬に頼って眠ることを続けていました。しかしながらこの度、無事に薬をやめることが出来ました。長い不眠症からの回復事例として、どの様な方法で薬をやめることができたのかを伝えたいと思います。妻と同じ悩みを抱えている人やそのご家族の方のために、少しでも参考になればと思います。(なぜ妻本人でなく夫が書くのかというと、妻はもう寝てしまったからですzzZ)
妻の不眠症の期間と薬の種類
薬を飲んでいた年齢(期間):20代半ば~30代前半(約7年間)
飲んでいた薬
・デパス 0.5mg 2錠
・ルネスタ 1mg 3錠
・エバミール 1mg 2錠
どうやって薬をやめたのか
1.病院を変えた
まずは病院を変えてもらいました。妻は睡眠薬をもらう為に定期的に病院に通っていました。通うたびに問診があるのですが、その内容はただ現状の症状の確認のみで薬をやめるための取り組みはなかったとのことです。ただ薬を処方されるだけということが何年も続いており、そういった相談も、し難い雰囲気とのことで病院を変えてもらうことにしました。
ネットで検索して病院を探しました。この時重視したのは相談がしやすいことです。薬をやめたい理由が話せて進め方を相談できる病院を口コミを参考に探しました。
新しく見つけた病院の先生は女性の方で、話もしやすく、薬を減らしていくという方針で、まずは処方を見直してくれました。
2.薬を徐々に減らしていった
妻は先生と相談しながら少しずつ薬の量を減らしていきました。このとき毎晩眠れる状態を維持しながら、時間をかけて徐々に薬を減らすことで薬への依存度をゆっくり減らしていきました。薬を減らす速度は結構ゆっくりだったので、そんなに辛そうではありませんでしたし、眠れない日に限って追加の薬を飲んでいました。
3.安心できる環境で眠った
最後の一錠をやめるときに効果があったのは安心できる環境で眠ることでした。妻にとっての安心できる環境は静かな部屋で夫(わたし)と一緒に眠るというものでした。結婚をきっかけに閑静な住宅街の防音のしっかりした物件に引越ました。そしてわたしと一緒に眠ることが、隣に誰かが居てくれるという安心感をもたらしてくれたとのことです。これらがあったために薬を完全にやめることが出来たとのことです。
4.番外編
ストレスを取り除く
妻のストレス源は職場でした。職場環境が嫌で会社に行きたくないと毎日思っていました。この感情がどこかで心に負荷をかけていたのだと思います。妻は思い切って転職をしました。しかしながら転職による一時的なストレスの増加によって、減らした薬の量がまた戻ってしまいました。それでもストレスを取り除いたことは長い目で見れば良かったと思うとのことでした。
寝る前にベッドの中でスマホゲームをする
睡眠に関する本などを読んでいると眠る前のスマホは御法度とのことですが、妻の場合は寝る前にフリーセルをやってウトウトして眠るというパターンが多いです。1面クリアするごとに現れる広告の間にまぶたを閉じているとついつい睡魔がやってくるとのこと。あまり興奮するようなゲームはよくないと思いますが、落ち着いた単純なゲームは良いのかもしれません。
睡眠のために!と寝る時しかベッドに行かないなど色んな努力をしていましたが、そういったことを諦めて御法度のスマホゲームをやったのはある意味諦めであり、それがよかったのだとも思います。
薬をやめることができての感想
妻の感想
薬をやめることで睡眠の質があがったように思います。具体的には熟睡感が増しました。薬を飲んでいたときは朝起きても「よく眠れた」と思えることが少なかったのですが、今は朝起きて熟睡できたと思えることが増えました。
昼間の眠気もなくなりました。薬を飲んでいたときは、昼間も薬がまだ体に残っていたのかもしれません。
そして薬を飲んでいるとまぶたが一重になったのですが二重に戻りました。笑
夫の感想
私は、人にとって薬を飲まないことが正常な状態であり、可能であればその状態になれるよう努力すべきだという想いをもっていました。
そのため妻と話し合い、実際に行動してもらいました。長く薬を飲んでいたので本当にやめることができるのかという心配がありましたが、結果的に思ったよりも早く(2年くらいの期間で)やめることができました。
今回紹介した成功事例以外に効果がなかった取り組みもあります。それでも焦らず、いつか薬をやめることができるさーというゆるさをもって取り組んだことが良かったのだと思います。本当に良かった!!
個人的アドバイス
安心できる環境が大事
例えば屋外からの音が聞こえないように寝室の遮音性を高くするだとか、リラックスできる香りをたくだとか、静かな環境に引っ越すだとか、一人暮らしの方であれば実家で家族と住むだとか、自分の心が安心できる環境を作ることが重要だと思います。人によって安心できる環境は違います。自分がどんな環境であれば安心するのか、まずはこころに問うてみるのが良いです。
薬を分割する機器は便利
薬を減らしていく際に1/2錠などに自分でカットする必要が出てきます。このとき、手で切るのは結構難しく、うまく1/2にはならなかったりします。ピルカッターがあるととても簡単に分割できるのでおすすめです。(妻談)